第167回

第167回 隆太窯コンサート  

2018年2月8日(木)午後7時開演  唐津市高齢者ふれあい会館 りふれホール  

 


『王に捧げる音楽』
  ~バロックの2大巨匠 F.クープランとJ.S.バッハ~


出演 

寺神戸 亮  (バロック・ヴァイオリン)

前田 りり子 (バロック・フルート)

上村 かおり (ヴィオラ・ダ・ガンバ)

曽根 麻矢子 (チェンバロ)



プログラム  
      

 F.クープラン   王宮のコンセール第3番

          J.S.バッハ   音楽の捧げもの (全曲) BWV1079



演奏家 略歴


 寺神戸 亮 (バロック・ヴァイオリン)

桐朋学園大学卒業。1983年日本音楽コンクール ヴァイオリン部門 第3位。
その後、デン・ハーグ王立音楽院にてシギスヴァルト・クイケンの下で研鑽を積む。ラ・プティット・バンドをはじめとしたヨーロッパを代表する古楽器アンサンブルやオーケストラのコンサートマスターを務めリーダーとして優れた資質を発揮。またソリストとして数多くのオーケストラと協奏曲を共演。初期バロックから後期ロマン派、印象派に至るまで、ソロ・室内楽で幅広い活動を行っている。
ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラを用いた演奏活動も精力的に行い、J.S.バッハ《無伴奏チェロ組曲 全曲》録音ではレコード・アカデミー賞(器楽曲部門)を受賞。「第1回北とぴあ国際音楽祭’95」において、パーセルの《ダイドーとエネアス》で指揮者デビュー。以後ラモーやモーツァルトなどのオペラ作品を中心に公演。日本で最もバロック・オペラに精通した貴重な存在である。
デン・ハーグ王立音楽院教授、桐朋学園音楽大学特任教授。
ベルギー ブリュッセル在住    


前田りり子 (ルネサンス・フルート)

桐朋学園大学古楽器科を経て、オランダのデン・ハーグ王立音楽院大学院を卒業。モダン・フルートを小出信也、バロック・フルートを有田正広、B.クイケン両氏に師事。山梨古楽コンクールにて第1位。ブルージュ国際古楽コンクールで第2位入賞。「バッハ・コレギウム・ジャパン」など各種演奏団体のメンバー。 東京藝術大学、上野学園大学非常勤講師。
公式ホームページ「りりこの部屋」で検索。





上村 かおり (ヴィオラ・ダ・ガンバ)

上野学園、ブリュッセル王立音楽院を首席で卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバを大橋俊成、ヴィーラント・クイケンの各氏に師事。これまでベルギー、フランスを拠点に、リチェルカール・コンソート、ル・ポエム・アルモニク、レザール・フロリッサン、レ・タラン・リリック、またオランダのバッハ協会、ドイツのカントウス・ ケルンなどと共演。アムステルダムのコンセルトヘボウオーケストからは、毎年バッハの受難曲のソリストとして招聘されている。録音も数多く、ヨーロッパの第一線で活躍している。近年では、第一トレブル奏者としてヨーロッパ各地、アメリカからも招聘されるなど活動の幅を広げている。ヴィーラント・クイケン、クリストフ・ルセをはじめ、様々な音楽家から共演を望まれる奏者として高い評価を得ている。東京での活動では、自身が率いるロイヤルコンソートのイギリス音楽を中心とした演奏会にも定評がある。
ブリュッセル在住。




                                                 曽根麻矢子(チェンバロ)

桐朋学園大学附属高校ピアノ科卒業。1986年ブルージュ国際チェンバロ・コンクールに入賞。その後渡欧を重ね、同コンクールの審査員であった故スコット・ロスに指導を受ける。ロスの夭逝後、彼の衣鉢を継ぐ奏者としてエラート・レーベルのプロデューサーに認められ、1991年に同レーベル初の日本人アーティストとしてCDデビューを果たした。以後イスラエル室内オーケストラのツアーや録音に専属チェンバリストとして参加するほか、フランスおよびイタリア等のフェスティバル参加、現代舞踊家とのコラボレーションなど国際的に活躍。日本国内でもリサイタル、室内楽と積極的な音楽活動を展開するとともにテレビ、ラジオへの出演、雑誌「DIME」でのエッセイ連載、「いきなりパリジェンヌ」の刊行など多才ぶりを見せている。 録音活動も活発に行い、エイベックス・クラシックスよりCDを多数リリースしている。また2003年からの全12回、6年にわたるJ.S.バッハ連続演奏会(浜離宮朝日ホール)に続き、2010年から2014年まで全12回のF.クープランとラモーのチェンバロ作品全曲演奏会(上野学園エオリアンホール)を行い、いずれも好評を博した。1996年「第6回出光音楽賞」をチェンバロ奏者として初めて受賞。1997年飛騨古川音楽大賞奨励賞を受賞。